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立場上 「某社」 という表記にしておく。

先日 電話で聞いたのだが、ついに倒産したらしいねぇ。
フュギュアメーカーの倒産に関しては

「ああ、また潰れたんだ」

という感想だけど、そういうニュースが日常的で慣れている現状に問題がるのだろう。
今回、ニュースとして聞かされたのは、某社の評価がどうあれ
業界では大手だったから。
一般には浸透していない個人経営なメーカー スタジオの倒産・閉鎖はニュース扱いさえされない。

それでも、そこには原型師や抜き屋など、命を削って生活していた方々がいる。
夢破れて山河有 というのも悲惨なのだが
何ひとつ残さず 誰にも知られること無く消えていった男たちも多い。
消費者からの評価の低かった某社だが
その責任は誰にあるのか不透明なままで終わった。
他のフィギュアメーカーから人を引き抜くこともあったらしいが、それが商品に反映されることはなかった。

原型師が無能だったのか それとも プロデュースしたスタッフが無能だったのか
個人的には後者だったのではないか と 考える。

他社からわざわざ引き抜いた原型師なら、それなりのモノは作れたであろうに
その痕跡が見えない というのは、要らぬ指導をする上司の制約があったのではなかろうか?
納品された原型にプロデューサーが手を加えて劣化させる例も多い。
量産工程で形が変わる というのも、PVC製品には良くあることだ。
いい状態の商品を市場に流すことがメーカーの仕事のはずだが
その努力をしているメーカーは珍しいし 量産工程で劣化したPVC製品の在庫について
責任を追及されるのはどこのメーカーでも原型師なのである。

0.5㎜に削って納品したパーツが、量産工程の都合で2㎜にまで膨れ上がり
ラインが崩れれば、それは出来の悪い泥人形にしかならない。
それを市場に流せば、消費者から酷評されるのは当然であろう。
キャストオフパーツを薄く 薄く作れ と指示してきたプロデューサーに
量産不可能だろう 企画を見直す必要がある と指摘しても
帰ってくるのは

余計な事は考えるな 工場で対処する

というのが 、どこのメーカーでも共通した答えだ。
そして毎回、それは実現されたことは無い。
経験として、これらのことが実感できる立場だから
倒産した某社の原型師諸氏には、新たな活躍の場が見つかることを切に願う。
メーカーや資本家は簡単に技術者を見捨てるし 裏切りもする。
が、しかし、誰に使われようと毎日磨いた技術は誰にも支配はされない
それが技術を生業にするものの誇りだと考えます。

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